放射性物質 港湾内に漏えい 福島第1・腐食コンテナから流出

 東京電力福島第1原発敷地内で強い放射線を発するゲル状の土の塊が3月に見つかった問題で、東電は20日、発見場所の近くにあった腐食した放射性廃棄物入りコンテナの内容物とゲル状の塊の分析結果が一致し、流出元と特定したと発表した。降雨に伴う港湾内への漏えいも分かり、原子力規制委員会や周辺自治体などに通知した。

 東電によると、港湾内に流出したのは主に放射性物質ストロンチウム90で、排水路から港湾に流れ出た。漏えいした分の最大値を16億ベクレルと見積もった場合、排水濃度限度の1リットル当たり30ベクレルを下回るといい、東電は「環境への影響はないものと評価した」としている。

 腐食したコンテナ内には、原発事故後に使ったビニール袋入りの吸水シートや湿った布などが積まれていた。重みで袋の縛り口から汚染された水が漏れたとみられ、腐食は外側と内側の両方から進んでいた。現時点で他に腐食コンテナは確認されていない。

 東電は屋外のコンテナの外観点検を進めるほか、内容物が把握できていない計4011基について中身の確認を10月までに実施する予定。中に水がたまっていた場合は水だけ移し替えて別に保管する。

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