ブルーインパルス隊長、古里で大役 東北絆まつりで展示飛行

故郷での展示飛行について思いを語る遠渡隊長=20日、東松島市の航空自衛隊松島基地

 新型コロナウイルス感染拡大で開催が1年延期された「東北絆まつり」が22、23日、山形市で開かれる。23日は航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」の展示飛行が予定され、遠渡祐樹隊長(42)=山形県三川町出身=が東日本大震災から10年の節目に古里で大役を担う。「前を向こうとする方の力になれる飛行を」と決意する。

 遠渡隊長は昨年6月から隊長を務め、自身を含めパイロット12人と整備士ら約30人を率いる。「隊長として古里で飛行できるのは非常に光栄。しっかりやり遂げたい」と気を引き締める。

 フライトに被災とコロナ禍に苦しむ人々を励ます思いを込める。

 東京国際大から2002年入隊。百里基地(茨城県小美玉市)所属だった11年に震災に遭い、被災自治体で給水活動に従事した。19年に松島基地に移り、震災の痕跡が残る沿岸部の姿に心を痛めた。隊長候補者の隊長付だった昨年5月、東京上空でコロナ対応の医療従事者に感謝を示す展示飛行に加わった。

 「医療従事者から手紙やメールで感謝の言葉をもらい、ブルー(インパルス)の持つ力の大きさを感じた。コロナ禍や被災から前を向こうとする方々を励ます役割を、しっかり果たしたい」と語る。

 展示飛行は6機編隊で行い、スモークを出して大空を駆ける。現在、医療従事者を励ます隊形「フェニックス」が話題だ。5機のスモークが不死鳥をイメージさせ、16年の松島基地での復興感謝イベントで初披露された。

 「今回もフェニックスは候補に入っている。見る方のモチベーションを上げる一助になればいい。ブルーならそれができる」。愛機と仲間を信じ、空からエールを送る。

 展示飛行は23日午後2時半ごろの予定。絆まつりは感染予防のため、メイン行事のパレードを中止するなど規模を大幅に縮小し、山形市役所と周辺で東北6県を代表する夏祭りの衣装や道具の展示、竹灯籠の点灯などを行う。

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