スタジアム閑散、街は冷ややか 宮城、有観客も開幕の熱狂に程遠く

観客の前で熱戦を繰り広げるブラジルと中国の選手たち=21日午後5時10分ごろ、宮城スタジアム(写真映像部・川村公俊撮影)

 東京五輪が事実上開幕した21日、中国-ブラジル、ザンビア-オランダのサッカー女子1次リーグ2試合が有観客で行われた宮城県では、観戦への期待と新型コロナウイルス感染拡大への不安が交錯。開幕の熱狂には程遠い冷ややかな雰囲気も漂った。
 会場の宮城スタジアム(利府町)には、仙台市や近郊からシャトルバスが運行された。市地下鉄泉中央駅周辺で乗車した太白区の会社員佐藤義之さん(34)は「豪快なプレーで日本を元気づけてほしい」と上気した様子。JR仙台駅東口から乗り込んだ同区の高校教員穀田浩美さん(51)は「東日本大震災から復興した姿を世界にアピールできる」と強調した。
 東口の乗り場近くには、東北大などが運営する新型コロナワクチンの大規模接種会場がある。この日、1回目の接種を終えた泉区の無職斎藤裕志さん(59)は「今年の3・11で他県から大勢が訪れ、感染者が増えた。今回も同様のことが起きかねない。五輪期間中は外出しないようにする」と警戒心を隠さなかった。
 コロナ禍前には数万人が詰め掛けた人気アイドルグループのコンサート時などに比べ、宮城スタジアムは閑散に近い様子だった。周辺の菅谷台町内会の酒井隆志会長(68)は「無観客でやってほしかった。観客に責任はない。わざわざ来てくれたのだから温かく迎えるが、羽目を外さず『直行直帰』してもらいたい」と複雑な思いを口にした。
 有観客とはいえ1万人が上限で、経済効果への期待感は薄い。JR仙台駅3階の牛たん通りには家族連れなどの姿が目立った。利久仙台駅店の門脇大慈店長(42)は「夏休みに入った影響。五輪客が来ているとは感じない」と分析した。
 東京都に緊急事態宣言が再発令された12日以降、8月下旬までの予約300件超が取り消されたホテルメトロポリタン仙台(青葉区)の林健一総支配人(63)は「有観客は非常にありがたい」と歓迎。一方で仙台市中心部のホテルの担当者は「五輪効果は全くない。無観客でもよかったのではないか」と素っ気なく語った。
 宮城在住の参加国関係者も盛り上がれずにいる。中国-ブラジル戦の最中だった午後6時ごろ、仙台駅に近いブラジル料理店「サンバブラジル」には客が2組しかいなかった。
 代表のオウゾン・ファーディーさん(40)は「サッカーファンやブラジル人を集めて応援するイベントの開催も考えたが、コロナ禍で断念した。本当に残念」と、リオのカーニバルの映像が流れる店内の大型テレビを横目に肩を落とした。

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