PCR検査の試薬増産 医療用機器メーカーPSS、大館に新工場

大館試薬センター第2工場(右)の完成イメージ(PSS提供)

 医療用機器製造「プレシジョン・システム・サイエンス」(PSS、千葉県松戸市)は、秋田県大館市花岡町にある大館試薬センターを拡張し、第2工場を新設する。新型コロナウイルス感染の有無の判定に使う全自動PCR検査装置用の遺伝子抽出試薬と、試薬用カートリッジなどを増産する。2022年3月の完成、7月の稼働を目指す。

 試薬センターのあるPSSの敷地のうち約6000平方メートルに整備する。鉄骨平屋で床面積は約3500平方メートルで、センターの約3倍となる。子会社のエヌピーエス(NPS、大館市)が管理する。総事業費は14億5000万円で、4分の3は経済産業省の補助金を活用する。

 センターはPSS製の全自動装置用の試薬・カートリッジを製造しており、現在の生産量は月70万~80万回分。第2工場の整備によって計300万回に増える。

 全自動装置は昨年8月に国内で販売が始まり、秋田県内でも3カ所に導入された。従来のPCR検査は専門職員が手作業でウイルスの遺伝子を抽出していたが、全自動では抽出作業を自動化することで時間を短縮できる。

 PSSの田中英樹総務部長は「無症状のまま感染を拡大させることを防ぐためにも検査は有効だ。自動化による時間短縮で検査件数の増加に貢献したい」と話す。

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