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男性看護師が患者の首元つかむ 仙台市、精神科病院を立ち入り検査

看護師の不適切な行動制限があった東北福祉大せんだんホスピタル

 仙台市青葉区の精神科病院「東北福祉大せんだんホスピタル」で4月、男性看護師が入院患者に不適切な行動制限をする事案があったことが28日、分かった。市は同日、精神保健福祉法に基づき改善を求める文書を病院側に通知した。

 市や病院によると、男性看護師は4月上旬、女子中学生の患者が病棟に戻ることを嫌がり置き時計を投げ付けたり大声を出したりしたため、患者を病棟に連れ戻す際に体を取り押さえた。

 関係者によると、看護師は患者の首元をつかんでいたといい、患者はその後、精神的なショックを受けて病院を離れた。

 精神保健福祉法に基づく厚生労働省の基準は、医師の判断がなければ任意患者の行動制限ができないと規定している。

 市障害者支援課は4月27日に病院への立ち入りを行うなどして調査した結果、①患者は医師から行動制限の必要がないと診断されていた②患者の行為は周囲に危険が及ぶ可能性が低かった―ことなどから、看護師の行動は不適切と判断。28日に文書で通知し、6月下旬までに改善点などを明記した回答を文書で求めている。

 病院の担当者は河北新報社の取材に「看護師には口頭で厳重注意した。院内に調査部会を設け、原因究明と再発防止策を検討している」と説明した。
(この記事は「読者とともに 特別報道室」に寄せられた情報などを基に取材しました)

読者とともに特別報道室

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