秋田の自殺率、ワースト返上 全国10位に改善

 厚生労働省が4日公表した2020年の人口動態統計(概数)のうち、都道府県別の自殺率(人口10万当たりの自殺者数)で19年全国ワーストだった秋田県は前年比2・8ポイント減の18・0で全国10位となり、大幅に改善した。19年にワースト2位だった岩手は0・7ポイント増の21・2となり、全国で最も高かった。
 秋田は平成に入った1989年以降で最も良い順位だった。県内では15年度、身近な人の心の変化などに気付いて相談機関につなぐ「ゲートキーパー」の養成を開始。本年度は秋田大が自殺防止に特化した全国初の「自殺予防総合研究センター」を学内に設置した。
 自殺者数は前年より29人少ない171人。県保健・疾病対策課の三浦敦子課長は「民間と連携した取り組みが浸透している結果だが、新型コロナウイルスの影響も見通せず、油断はできない」と気を引き締めた。
 一方、死亡率は9年連続の全国ワースト。死因別はがんが全国で最も高かった。出生率、自然増減率、婚姻率は最下位だった。
 岩手、秋田以外の東北各県の自殺率は福島19・6(全国3位)、青森19・4(4位)、宮城18・1(9位)、山形17・0(18位)。
 全国ワーストとなった岩手県障がい保健福祉課の菊池優幸参事兼総括課長は「対策に力を入れる中で自殺率が増加したのは残念。一人でも多くの命を救うため、原因を検証し官民一体の対策を続ける」と話した。

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