「寄り添うイチョウ」1本を伐採 仙台・ 連坊小路小 児童ら別れ惜しむ

大イチョウとお別れ

 仙台市若林区の連坊小路小(児童549人)のシンボルで、校庭に2本寄り添って立つイチョウのうち1本が12日、伐採された。児童や保護者、周辺住民ら約130人が集まり、子どもたちを見守ってきた樹齢100年を超す大樹との別れを惜しんだ。

 イチョウは1912年ごろ、近くの寺院から苗木を譲り受け、校庭の中央付近に植えられた。近年は北側の1本の樹勢が衰え、南側の木とワイヤでくくられていた。先月、樹木医から「このままでは南側の木まで倒れる危険性がある」との診断を受けたことから、伐採が決まった。

 木の高さは約25メートル。徐々に枝が落とされ、最後に幹が倒されると、子どもたちから「あー」と残念そうな声が上がった。

 2年生の佐々木心(こ)春(はる)さん(7)は、数日前に両親とイチョウの葉を模した折り紙を枝に結びつけたという。「いままでありがとう。おつかれさまでした」と感謝のメッセージを贈った。

 子ども2人が通った元PTA会長の榊浩一郎さん(58)は「夏は木陰が子どもたちのオアシスだった。昔は子どもと木の下でキャンプしたり、一緒に涼んだりした」と懐かしんだ。

 門脇恒明校長(59)は「元気な隣の木にも負担がかかっていた。学校のシンボルなので残念だが、安全には代えられない」と話した。イチョウの葉をしおりにして児童に渡すほか、幹はベンチやモニュメントなどに加工するという。

校庭の中央付近に寄り添って立つイチョウの木=2021年6月8日午前9時30分ごろ、仙台市若林区の連坊小路小
北側の1本が伐採されたイチョウの木=2021年6月12日午前11時ごろ、仙台市若林区の連坊小路小
伐採された後の切り株に触れる児童たち=2021年6月12日午前10時50分ごろ、仙台市若林区の連坊小路小

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