「正直者が、ばかを見ないか」。仙台市青葉区の無職男性(68)から「読者とともに 特別報道室」に疑問の声が寄せられた。指摘するのは、市が実施する新型コロナウイルスワクチン集団接種。75歳以上限定で予約を受け付けた期間に、妻(68)の予約を試したところ、問題なくできてしまったという。市に原因を取材すると、急ごしらえの予約システムの穴が見えた。
市内のワクチン接種はJR仙台駅東口の大規模集団接種、各医療機関の個別接種、市民センターなど22カ所の集団接種の3種類。
予約は大規模接種が5月21日に75歳以上で開始し、65~74歳は22日から受け付けた。集団接種は31日に75歳以上で始め、6月3日に65~74歳も開始した。専用コールセンターのほか、31日以降は予約専用サイトでも申し込むことができる。
男性は2日、集団接種の予約の空き状況を確かめようと、妻の接種券番号と生年月日で予約サイトにアクセスした。65~74歳の予約開始は翌日と知っていたが、試しに最寄りの接種会場と希望日時を入力してみると、登録できてしまった。
半信半疑で3日、コールセンターに問い合わせると、申し込みは確かに完了していた。キツネにつままれたような気分になったという男性。「すんなり予約できて驚いた。年代を区切って受け付けた意味はあったのか」と首をかしげた。
市によると、予約サイトは大規模接種と集団接種を同時に受け付ける。男性が予約できた日を含む5月31日~6月2日は、大規模接種は65歳以上の全高齢者、集団接種は75歳以上に対応する期間だったが、集団接種の65~74歳のみ受け付けない仕組みはなかった。
一方、同期間の専用コールセンターは、予約を申し込もうと電話してきた65~74歳に対し、3日以降にかけ直すよう促した。予約サイトの「欠陥」が不公平な対応につながったという。
国の大号令で高齢者接種を7月末に完了させる方針が決まり、周到に準備した個別接種と集団接種のほかに、大規模接種が5月に急きょ追加されたため、対策を講じる時間がなかった。
市ワクチン接種推進室の担当者は「高齢者の善意に頼るしかない状態になっていたことは確か。疑念を抱かせたかもしれないが、予約開始が近づいていて仕方がなかった」と釈明した。
(伊藤卓哉)
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