多賀城南門、屋根や柱を間近で 復元工事の現場公開

 多賀城創建1300年を迎える2024年度に向けて復元が進む宮城県多賀城市市川の国特別史跡「多賀城跡」の南門の工事現場を公開する見学会に先立ち、同市は15日、報道機関向けの内覧会を開いた。工事途中の今しか見られない内部が披露された。

 政庁第2期(762~780年)の南門を原寸大で復元する。木造平屋建てで高さ14・5メートル、幅10・5メートル、奥行き6・6メートル。2層構造の屋根は現在、1層目が組み立てられた状態だ。

 完成後は地上から見上げるしかできないが、見学会では高さ約5メートルの足場に立つため、1層目の屋根下の複雑な組み物や、瓦をふく前の下地を間近で見られる。他にも塗装前の直径54センチ、高さ3・9メートルの巨大なクリ材の柱も見学できる。完成予想図や復元作業の説明パネル、説明員によるガイドもある。

 多賀城跡は、奈良市の平城宮跡、福岡県太宰府市の大宰府跡とともに「日本三大史跡」と称される。市教委の麻生川敦教育長は「歴史ある遺跡だが、まだ解明されていない部分が多い。シンボルの南門をきっかけに多賀城の魅力を多くの人に感じてもらいたい」と語った。

 見学会は市民向けに19日と26日、市外在住者を含む一般向けに7月17日と8月21日に開く。いずれも午前10時~正午、午後1時半~4時。入場無料。事前申し込みは不要。連絡先は市教委文化財課022(368)1141。

工事途中の南門。1層目の屋根を間近で見ることができる
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