大潟村総出で感染対策、デンマーク代表を後押し あすから事前合宿

代表チームが宿泊するホテル。のぼりが立ち、歓迎ムードを演出する=秋田県大潟村

 東京五輪ボート競技のデンマーク代表チームが20日、事前合宿で秋田県大潟村に入る。大会延期後の海外選手団の事前合宿は東北で初めて。村や宿泊先のホテルは新型コロナウイルス対策を講じ、大舞台に臨む選手らを後押しする。

買い物、村職員が代行

 チームは男女の選手9人とコーチやトレーナー5人の計14人で、7月18日まで約1カ月間滞在する。到着前にワクチン接種を済ませており、期間中も毎日PCR検査を受ける。

 チームの行動は、ホテルサンルーラル大潟と練習場所の大潟漕艇(そうてい)場との往復が原則。自由にコンビニやスーパーには行けず、買い物は村の職員が代行する。

 漕艇場での練習は見学できるが、村教委はマスク着用の徹底と声援の自粛を呼び掛ける。当初検討された小中学校との交流会は行わず、子どもたちとのオンライン交流の場を7月に設ける。

 石川歳男教育次長は「絶対に村民とチームから感染者を出したくない。練習環境の確保とコロナ対策を両立させながら、ベストな状態で大会に出られるよう支援する」と意気込む。

 ホテルでも感染対策を徹底し、食事を提供するスタッフらは毎日PCR検査を受ける。選手は従業員専用の通用口やエレベーターを使い、選手が泊まる4、5階を貸し切りにするなど一般客と動線を分ける。

 北林隆浩副総支配人は「ホテル内で感染しないよう対策はしっかりしている。期間中であっても一般客も安心して利用してほしい」と話す。

 村教委によると、コロナ禍での受け入れに「大丈夫か」との声がいくつか寄せられているものの、おおむね理解されているという。同村の男子学生(20)は「人口が少なく感染リスクは少ない。選手が体調を崩すことなく大会に出てほしい」とエールを送る。

 デンマークは2016年リオデジャネイロ五輪や12年ロンドン五輪でメダルを獲得した強豪。内閣官房の東京五輪・パラリンピック推進本部によると、海外選手団の事前合宿入りは群馬県太田市、大阪府泉佐野市に次いで3番目になる見込み。

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