大声には警告ランプ 「黙食」を可視化 青森のベンチャー、飲食店支援

赤や緑の光で食事中の声の大きさを知らせる「SASINE」

 新型コロナウイルス感染対策として食事中の会話を控える「黙食」を広めようと、ITベンチャー企業フォルテ(青森市)は、話し声の大きさを可視化して知らせるシステムを開発し、販売予約受け付けを始めた。会話による飛沫(ひまつ)感染リスクを減らし、客足が落ち込んだ飲食店などを支援する。「お静かに」を意味する津軽弁から「SASINE」(サシネ)と名付けた。

 人工知能(AI)を活用。客席に機器を設置し、内蔵マイクが話し声を検知する。声が大きくなるのに従って、機器のランプが3段階に点灯する。適切な声量ならランプの色は緑だが、80~90デシベルの大声になると、赤く光って話者に警告する。データはクラウド上で管理され、店側はスマートフォンなどで客席単位や時間帯別の傾向を把握できる。

 1台4万5000円(税抜き)から。店内の換気を促すため、二酸化炭素濃度センサーを付属するオプションも用意した。機器のデザイン改良や小型化を図るため、クラウドファンディングを通じた資金調達を近く始める。

 フォルテは昨年春、AIによる非接触型の体温検知システムを開発し、これまで約5000台を販売した。葛西純社長(57)は「入店時の検温に加えて黙食を促進することで、安全安心の店としてPRできる」と話す。

 青森市古川1丁目の海鮮料理店「海坊厨」で18日、システムの実演が行われた。オーナー早瀬剛さん(55)は「店から注意しづらいが、機器を使えば、お客さんに大声での会話を自重してもらえるのではないか」と期待した。

 フォルテのホームページから予約を受け付ける。

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