岩沼の「いま」世界に伝える 前市長の井口さん、再び大役

聖火を手に走る前岩沼市長の井口さん=岩沼市

 1964年の東京五輪に次ぐ2度目の聖火ランナーを務めた前岩沼市長の井口経明さん(75)。東日本大震災で支援を受けた世界各国や全国の人々に被災地のいまを伝えようと、トーチを握った。「恩返しのために走らせてもらい、ありがたかった」と感謝する。

 担当区間は「1000年先まで持続可能な岩沼をつくる」との思いを込め、市長時代に自ら命名した岩沼市の千年希望の丘。震災犠牲者の慰霊碑の前を一歩一歩踏みしめるようにして通過し、聖火をつないだ。

 18歳だった前回と比べ「トーチは当時の方が軽かった気がするけど、今は後期高齢者。年もあるね」と苦笑い。「岩沼がここまで復興したと知らせる良い機会だ」と声援に手を振った。

 震災後、プレハブ仮設住宅の解消や集団移転などを他の被災自治体に先駆けて進めた岩沼市。当時、市長として先頭に立った井口さんは大役を終え「より良い街づくりに尽くせたらいい」との思いを新たにした。

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