東日本大震災の津波で全壊した岩手県大槌町の温浴施設「ますと乃(の)湯」が移転再建され、22日にオープンした。震災前、町内外から人を集めた憩いの場が10年3カ月ぶりに復活。復興途上の町で誘客効果を発揮し、にぎわい創出を目指す。
町最大の商業施設「マスト」の隣にあったますと乃湯は津波で壁ごと壊され、がれきに覆われた。「終わったな」。運営する大槌商業開発の黒沢敬弥社長はそう直感したと言う。
2007年の開業に伴う借り入れが約5億円残り、再建は諦めていた。しかし、町民から「また入りたい」との声が次々に寄せられた。負債整理の支援制度や補助金を活用することで資金繰りにめどが立ち、20年3月に着工した。
町補助金を利用するため元の場所ではなく、旧役場庁舎近くの町有地を借りての再建となった。鉄骨造平屋で床面積は1112平方メートル。建設費は約8億1400万円。うち4分の3に被災企業を支援する国の補助金を充てた。
風呂は7種類。町内でくみ上げた塩分を含む「潮湯」、台湾から輸入した北投石を使う岩盤浴、ロウリュサウナと、以前にはない設備で特色を出した。
今年3月のオープンを予定したが、新型コロナウイルスの影響で延期。事前調査では確実視された敷地内での潮湯くみ上げが、復興工事の影響で地下水の流れが変わり、断念を強いられた。さまざまな問題を乗り越えての開業だった。
黒沢社長は「岩手県沿岸部でこの規模の温浴施設は他にない。広域的な誘客を図る。大槌港に漁船を呼び込むきっかけにもしてほしい。町の経済活性化に貢献したい」と話した。
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