連携の力、被災地のまちづくりに 陸前高田の「グローバルキャンパス」 地域団体と協力大学つなぐ

マッチングの第1弾で、ガイドに先導されながら自転車で陸前高田市内を巡る学生=20日

 岩手大と立教大が共同運営する陸前高田市の交流活動拠点「陸前高田グローバルキャンパス」は、課題を抱える地域の団体と解決に協力する全国の大学をつなぐマッチング事業を始めた。東日本大震災以降、多くの研究機関が被災地を支援しており、これまでに培った連携の力を新たなまちづくりに生かしたい考えだ。

 「陸前高田イタルトコロ大学」と名付けたマッチング事業には岩手大、立教大のほか、東北大や岩手県立大などの研究室やサークルが登録した。被災地の企業やNPO、町内会から寄せられた課題の解決や新たな提案を目指す。

 20日にマッチングの第1弾があり、道の駅高田松原の運営会社が実施するサイクルガイドツアーに岩手大の学生5人が参加した。電動アシスト付き自転車で震災遺構の旧気仙中校舎や長部漁港を巡り、体験内容の課題などを探った。

 盛岡市の3年寺田美里さん(20)は「興味のある場所で立ち止まったり話を詳しく聞いたりできるように時間に余裕のあるコース設定がいい。何かの体験があると面白い」と提案した。

 イタルトコロ大学では今後、商業施設の集客や観光振興などの課題解決に取り組む方針。陸前高田市在住で地元サポーター役を務める井上博夫岩手大名誉教授は「震災から10年が経過し、地域は新たなまちづくりの課題を抱えている。地元と研究機関をつなぎ、解決していきたい」と話した。

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