パパイア露地栽培 収穫へ手応え 大病機に挑戦、近所の休耕地に苗100本

順調に育つパパイアを眺める大友さん

 宮城県角田市小坂の元会社員大友伊佐夫さん(65)が、地元の畑で東北では珍しいパパイアの露地栽培に2年前から挑戦している。試行錯誤を続け、今年は秋の初収穫へ手応えを感じている。試食会を開き、住民と実りを喜び合いたいと願う。

 4月下旬~5月初旬、近所の農業生産者に借りた休耕地2カ所計約10アールに苗約100本を植えた。6月には約50センチに育ち、大友さんは「めどが立ってきた」と語る。

 主に熱帯で栽培されるパパイアを東北で完熟させるのは難しく、熟す前の青パパイアまで育てる想定。順調なら10月ごろには高さ2メートルほどになり、実を付けると見込む。

 会社員時代に大病をし、体に良い酵素を含むとされるパパイアへの関心を深めた。退職後の2019年に栽培を開始。地元の東根小が20年度で閉校することになり、その前に思い出として児童に食べてほしいとの考えもあった。

 農業を営んでいた実家で暮らすが、これまで畑仕事の経験はほとんどなかった。茨城県内のパパイア農園をたびたび訪問し、土作りの助言を得た。

 実家の畑で数本を栽培した最初の年は、「土をいじりすぎて失敗した」と振り返る。別の畑に苗約20本を植えた2年目は、大雨で冠水。茎が伸びず、実は小さい数個のみだった。

 東根小の閉校には間に合わなかったが、大友さんは諦めず、今年は場所を移し休耕地を借りた。雨水が流れ込まないように畑を一部土盛りし、ドーム形の農業資材を苗にかぶせて遅霜から守るなど対策を重ねた。

 「仕事で実家を長く離れた時期もある自分に畑を貸してくれたのがうれしい。試食会で振る舞い、地域の後押しに感謝を示したい」と意欲を高める。地元に南国の風景が現れるのを思い浮かべ、「夏に開花したら見学会を開き、収穫作業も住民と一緒にしたい」と望む。

関連タグ

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る