富岡小、中の校歌作り進む 大友良英さん作詞作曲

 東京電力福島第1原発事故で一時全町避難した福島県富岡町で、来年4月に開校する町立の富岡小と富岡中の新しい校歌作りが進められている。福島市ゆかりの音楽家大友良英さん(61)が作詞作曲を担当。大友さんは「子どもたちや町民の思いをしっかり校歌に乗せたい」と制作へのイメージを膨らませている。

校歌に入れたい思いや地名などを大友さん(右)に発表する児童たち

 富岡小は、富岡一小と二小が、富岡中は富岡一中と二中がそれぞれ統合する。4校は現在、同じ校舎で学んでいる。

 6月29日にあった5、6年生の総合学習の授業で、児童11人が校歌に入れたい地名、場所などを発表した。「元気」「希望」「命を大事に」などの言葉や、町の観光名所「夜の森の桜並木」にちなんだ「桜」や「海」「富岡小」といったワードが出された。

 富岡一小6年の児玉琴心(ことみ)さん(11)は「校歌を作るなんて、とても貴重な機会。みんなが明るく楽しく歌える校歌になればいいな」と願う。

 今後、同県三春町に避難した子どもたちが通う三春校の児童、生徒や町民からも町の未来像などを聞き、詞や曲に反映させる。校歌は10月末に完成予定。

 大友さんは町教委がさまざまな分野のプロを学校に転校生として招く「プロフェッショナル イン スクール」事業で昨年11月に来校。対面やオンラインで児童、生徒と音楽を通じて交流を深めている縁で、町教委が校歌制作を依頼した。

 大友さんは「新しい校歌を作るということはこれまでの校歌をなくすことでもあり、卒業生や町民は複雑な気持ちがあると思う。みんなの思いを受け止め、希望のある未来を切り開けるような校歌にしたい」と話す。

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