宮城知事、五輪有観客を崩さず 感染再拡大なら方針転換も

村井嘉浩宮城県知事

 村井嘉浩宮城県知事は12日の定例記者会見で、宮城スタジアム(利府町)で21~31日に行われる東京五輪男女サッカー競技の計10試合について「他の大規模イベントと同じ扱いにする」と述べ、最大1万人の観客を受け入れる方針を改めて表明した。

 県内でプロ野球やコンサートといったイベントは、5000人または収容定員50%以内の大きい方を上限に開催している。村井知事は「五輪のサッカーが楽しみな人が観戦できないのは極めて不平等」と説明した。

 福島県が一転、無観客を決め、東日本大震災の被災地で東北唯一の有観客会場となる。知事は「震災で大きな被害を受けた場所で復興五輪をやり、県民の感謝の気持ちを世界に発信できるチャンスになった」と強調した。

 県によると、観客数は28、31日の3試合が各1万人、21、24、30日の5試合が6000~8000人、27日の2試合が各3000人程度の見込み。首都圏1都3県から訪れる観客は1割程度で、東北6県が7~8割という。

 県内で新型コロナウイルスの感染が再拡大し、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言の対象になった場合には「全然フェーズが変わる」として、方針転換に含みを持たせた。

 県は会場での感染防止対策を徹底し、観客には「直行直帰」を呼び掛ける考え。実効性について知事は「個々人の判断で分からない」との見解を示した上で、有観客、無観客の是非は「結果で判断するしかない」と語った。

 知事は大会組織委員会の橋本聖子会長に「宮城は(有観客で)できると思う」と伝えた経緯を明らかにし「イベントは全て主催者の考え方が一番重要。組織委が各県の判断に任せるのであれば、それは一つの考え方だ」と持論を述べた。

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る