五輪有観客、宮城県や利府町にクレーム相次ぐ

男女サッカー計10試合が予定されている宮城スタジアム=宮城県利府町

 東京五輪で宮城、福島など4県の競技会場に観客を入れるとの方針発表から一夜明けた9日、宮城、福島両県庁などの担当課には人の往来の増加による新型コロナウイルス感染拡大を懸念する声が多く寄せられた。

 サッカー男女計10試合が行われる宮城県には9日朝から「宮城は国に無観客を求めるべきだ」などの苦情が電話とメールで約120件寄せられた。五輪・パラリンピック推進課の担当者は「『関東で無観客となった分が宮城に来る』と誤った解釈をしている人もいる」と明かし、別の担当者は「国や大会組織委など5者協議の決定。県に苦情を寄せられてもつらいものがある」と疲れ切った表情を見せた。
 サッカー会場の宮城スタジアムが立地する宮城県利府町。町役場には「なぜ無観客じゃないのか」「感染が拡大したら誰が責任を取るのか」「観客が入ることを歓迎するのか」など不満を訴える電話が相次いだ。

福島県にも不安の声

 福島市の福島県営あづま球場はソフトボール・野球の会場。開幕に先立って21日に競技が始まる。県五輪・パラリンピック推進室には十数件の苦言が届いた。「1都3県は無観客なのに、福島はなぜ有観客なのか」。担当者は通常業務を中断し、数十分間電話対応に追われることもあったという。
 福島県民のこうした不安を理解し、県は「徹底した感染対策」を訴える。推進室の担当者は「都市ボランティアは人数も減ることなく『しっかり活動したい』と意欲的な声が聞こえている。安心安全な大会に向けて準備を進めたい」と気を引き締めていた。

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