「鉄道ファンの乗車懸念」 夜行新幹線取りやめで組織委

夜間に走行するはやぶさ=仙台市内

 宮城スタジアム(宮城県利府町)で21~31日行われる東京五輪サッカー男女10試合に合わせ、JR東日本が当初予定した仙台発着の東北新幹線臨時列車を取りやめた理由について、大会組織委員会が五輪の深夜運行という希少性から、鉄道ファンが乗車する可能性を挙げたことが16日、分かった。
 県に16日午前届いたメールによると、大会組織委は「深夜の臨時新幹線の運行はごくレアケース」として全国各地からの記念乗車(乗り鉄)、記念撮影(撮り鉄)といったニーズがあると指摘。「観戦者の帰宅以外の需要喚起につながる可能性がある」と説明する。
 県は14日朝、報道で臨時列車の取りやめを把握。「観客に『直行直帰』を呼び掛けており、矛盾した対応となる」として、大会組織委に回答を求めていた。
 メールには「関係各方面と相談した上で、9日にJR東日本への要請を取り下げた」との記載もあり、県庁内には「県は『関係各方面』ではないのか」と憤る声もある。
 県五輪・パラリンピック推進局の大山明美局長は「開催まで時間もなく、受け入れざるを得ない」と受け止めた上で、「なぜこの直前になっての決定なのか。事前の相談、報告が全くないことも残念でならない」と話した。

関連タグ

河北新報のメルマガ登録はこちら

秋季高校野球宮城大会 勝ち上がり▶


企画特集

先頭に戻る