【動画】アクア10年ぶり全面改良 トヨタ東日本生産

新型アクア発表会
トヨタ自動車が全面改良して19日に発売した新型アクア(新色のクリアベージュメタリック)

 トヨタ自動車は19日、小型ハイブリッド車(HV)「アクア」を初代モデルから10年で初めて全面改良して発売した。引き続きトヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)の岩手工場(岩手県金ケ崎町)が生産を担う。新開発の高出力電池を採用して燃費を約20%向上するとともに、災害時に家電などに給電するシステムを標準装備。月間9800台の販売目標を掲げる。

 最も安いBグレードの前輪駆動車の希望小売価格は198万円で、燃費はガソリン1リットル当たり35・8キロ。最も高いZグレードの電気式四輪駆動車は259万8000円。全て排気量1500ccで全9色を用意。「ヤリス」「ヤリスクロス」と同じ小型車向け車台「GA―B」を採用した。
 14日時点で既に約1万5000件の予約が入っており、受注から2カ月程度で納車となる見通し。
 豊田自動織機と共同開発した高出力の「バイポーラ型ニッケル水素電池」を世界初採用し、従来型に比べて出力が約2倍に向上。電気だけでの走行可能速度域が時速40キロ程度まで拡大し、街中でエンジンを使わずに走行することも可能となったという。
 災害が頻発する中、電気ポットやドライヤーなどの家電製品が使用可能な「非常時給電モード」を標準装備。最大で一般家庭の5日分程度の電力供給を賄えるという。複数の予防安全機能をパッケージ化した最新の「トヨタセーフティセンス」も標準装備。駐車時の全操作を支援する「アドバンストパーク」もオプションに付けられる。
 初代アクアは東日本大震災から9カ月後の2011年12月に発売された。高い燃費性能と手頃な価格が支持され、累計187万台を販売。車名別国内新車販売台数は12~15年度の4年連続で首位を記録し、震災で落ち込んだ東北経済のけん引役となった。
 トヨタの新郷和晃コンパクトカーカンパニープレジデントはオンライン発表会で「今後もアクアを一つのシンボルに、東北復興の一翼を担いたい」と語った。

「復興の象徴に新たな魅力」 トヨタ東日本岩手工場で発表会

トヨタ自動車東日本岩手工場で発表された新型アクア=19日、岩手県金ケ崎町

 新型アクアの発表会が19日、生産するトヨタ自動車東日本岩手工場(岩手県金ケ崎町)であった。販売店などでつくる「岩手県トヨタ八社会」が主催し、燃費の向上や災害時に役立つ給電機能、センサーで危険を知らせる最新の予防安全機能などをアピールした。
 八社会の元持雅行会長(岩手トヨペット社長)は「初代アクアは世界のベストセラーとなり、東日本大震災からの復興の象徴となった。10年を経てさまざまな新しい魅力が加えられた。皆さんにもっと愛してほしい」と強調した。
 トヨタ自動車東日本の永坂雅彦岩手工場長は「お客さまに満足してもらえる車になったと自負している。東北でのものづくりが東北の復興につながると信じ、一台一台を届けたい」と決意を語った。
 試乗会もあり、スイッチ一つを押すだけで指定の駐車スペースに駐車できる支援機能には、参加者から「これはすごい」と驚きの声が上がった。

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