競技メークで輝きを 仙台出身の女性、新体操「美容コーチ」に

開発を担った選手専用メーク品を手に五輪への期待を語る石崎さん

 東京五輪新体操日本代表「フェアリージャパン」の美容コーチとして、仙台市出身の石崎真里奈さん(24)が活躍している。競技経験はないものの、選手専用のメーク品の開発などを担当する。「競技メークならではの華やかさを感じてほしい」と大舞台を心待ちにする。

 美容コーチは石崎さんを含め9人。全員が日本代表スポンサー企業の化粧品大手ポーラの社員だ。コーチ陣は演技に沿ったメークを考案し、顔立ちに合わせたメークを指導するほか、普段のスキンケアの助言も行う。石崎さんは最年少コーチとして選手が使う化粧品開発を主導した。

 石崎さんは高校卒業まで仙台で過ごした。大学卒業後の2019年に入社し、カラーメーク品の企画・開発を担当。長年続けるクラシックバレエで培った舞台メークの経験やスキルが評価され今年1月、コーチに就いた。

 新体操のメークは、15メートル以上離れた審判員席からでも華やかに見えるかが重要なポイントになる。アイライナーなどの開発では、遠目からの発色の美しさ、汗でにじまない耐久性を重視した。「微妙な色の違いでも印象が違う。納期直前まで粘って改良した」と明かす。

 メークのテーマは「光と影」。美しい演技の裏にある過酷な練習や新型コロナウイルス禍を踏まえ、「影があってこそ光の輝きがより際立つ」との思いを込めた。カーキグレーのアイシャドーを目尻、シルバーを目頭に入れコントラストを強調。目元に引く「金色ラメライナー」でアクセントを付けた。

 五輪では、美容コーチは現地入りせずに選手自らがメークを施す。「メークの経験が少ない選手がいかに使いやすいかを意識した」といい、口紅の太さなど細部にも工夫した。

 8月6日に始まる試合はテレビで見守る。「メークできれいになっていく過程が心を落ち着かせ、気持ちを盛り上げていく時間になるのでは。メーク品が『心のお守り』として微力でも選手に寄り添える存在になればうれしい」と話す。

5月に行われた講習会でフェアリージャパンの選手にメークを指導する石崎さん(c)JGA/Rimako Takeuchi

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