無観客で活動集大成かなわず 福島最高齢の都市ボランティア

活動の機会がなくなり、残念がる黒川さん

 21日に福島県内でスタートした東京五輪の競技は無観客での開催となり、県内で募った都市ボランティアの活動の機会がなくなった。いわき市の黒川満寿生(ますお)さん(86)は「仕方ないとは思うが、残念だ」と肩を落とした。
 黒川さんは中学校の元英語教員。学校に外国人を積極的に招くなどして子どもたちに国際感覚を培ってもらおうと力を尽くした。退職後は語学力を生かし、同市で開かれた15歳以下の野球世界大会でボランティアを担うなどしてきた。
 自分が力を注いできた取り組みの「集大成」として都市ボランティアにいち早く応募した。県内の都市ボランティアでは最高齢。新型コロナウイルスのワクチン接種を済ませ、研修を積んだ。5月末にはユニホームを受け取り、出番を待った。
 福島での競技は一度は有観客での開催が決まったが一転、無観客となった。「あぜんとした。有観客で実施する県もあるのになぜ? との思いもなくはなかったが、状況を考えれば仕方ない」と漏らした。
 新型コロナの前に吹き飛んだ復興五輪。地元の状況を知ってもらおうと、さまざまな情報を集め準備してきたが、思いはかなわなかった。「安全安心と復興の両立は難しかったということだ。大会はどうなるのか」と先行きを気に掛けた。

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