水谷&伊藤、怒涛の8連続得点

混合ダブルス決勝 中国ペアと対戦する水谷(左)、伊藤組(高橋諒撮影)

 とうとう中国の牙城を崩した。混合ダブルスの水谷、伊藤組が日本卓球界初の金メダルを獲得。両手を突き上げ抱き合った。

 中国に抑え込まれ続けてきたが、「今までの全てのリベンジができた」と水谷。伊藤は「負けて元々という気持ちで最後まで思い切っていった」。マスク越しでも、はち切れんばかりの笑顔がはっきりと伝わった。

 2ゲームをあっさり先取されてから、息を吹き返した。水谷がフォアハンドドライブで仕留める。シングルス世界ランキング2位でダブルスのスペシャリスト許昕のフォアハンドドライブを、伊藤が打ち返す。第3、第4ゲームを取り返して「流れが来た」(水谷)。

 金メダルが至上命令の中国の焦りを誘う。日本選手団関係者の声援が背中を押す。点を取る度に拳を突き上げる水谷。不敵な笑みを見せる伊藤。試合の流れは完全に傾いた。

 1ゲームを取り合って最終ゲーム。水谷の強打を皮切りに、出だしから怒濤(どとう)の8連続得点。追いすがる中国を振り切り、勝負を決めた。

 許昕、劉詩雯組に勝ったことはなかった。それでも、2019年グランドファイナルでフルゲームの激闘を演じ、力の差は縮まっていることは分かっていた。劣勢になっても萎縮せず、諦めない。伊藤は「気持ちで勝てるんだと改めて思った」としみじみ語る。

 五輪初採用種目で初代王者となった。歴史の一ページを切り開いた。
(佐藤夏樹)

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