新型コロナウイルス下で最初の有観客試合となる東京五輪サッカー女子1次ラウンドが21日、宮城スタジアム(宮城県利府町)で行われる。行政側はコロナ対策として観客に「直行直帰」を求めるが、実効性は当人の意識と行動次第。「世界が注目する壮大な賭けが始まる」。大会関係者は不安を抱えたまま臨戦態勢に入った。
「対策は原則、お願いベース。観客と飲食店を信じるしかない」。宮城県幹部は率直に打ち明ける。
県内では14~16日、1日の新規感染者が40人を超えた。県は16日、仙台市全域で酒類提供店などへの時短営業要請を初日の21日夜に始めると決めた。村井嘉浩知事は「サッカーがなくとも時短要請はせざるを得なかった」と説明するが、「有観客の成功に向けた最後のカード」(県議)と見る向きは根強い。
宮スタでの試合日程は31日までの間の6日間。会場に待機するシャトルバスは各日とも試合終了時刻に合わせて5分置きに出発し、飲食店が集まるJR仙台駅周辺への到着は時短要請に応じた店がのれんを下ろす午後9時以降の見通しだ。
「市中心部での飲食は簡単でない」と村井知事は話すが、今回の時短要請は県がコロナ対策にお墨付きを与えた認証店は原則対象外。青葉区で約2カ月半続いた前回の解除から1カ月余りでもあり、大会関係者は「店からは『もう限界』と悲鳴も漏れる。時短要請の効力は未知数」と案ずる。
観客の行動はさらに読めない。
「五輪の高揚感がどう作用するかは分からない」。時短要請を決めた16日の県対策本部会議後の記者会見。東北医科薬科大の賀来満夫特任教授(感染制御学)が指摘すると、庁内には「行動制限には限界がある」との本音も漏れ始めた。
宮スタ近くの県総合体育館で17、18日にあった人気アイドルグループのコンサートは五輪の「前哨戦」だった。開催前後には多くの県外客が出歩き、関係者の淡い期待を裏切った。
東京都の会社員男性(35)は仙台、松島、利府3市町を周遊した。「遠くから来たら地元のグルメを楽しみたいと思うのが人情。五輪の観客だけがどこも立ち寄らないなんて想像しにくい」と語った。
主催者の対応にも不信の目が向けられている。仙台市内では16日、海外の大会関係者の感染が判明。大会組織委員会から市に来仙の連絡が入ったのはわずか3日前で、「情報共有があまりにずさん。『身内』が事前のルール無視では話にならない」(県幹部)との不満が噴出した。
「対策はいずれも性善説に立っている」。県内の大会関係者は破綻の懸念を拭えず、「やれることは全部やる。結果は後から付いてくる」と言い聞かせた。
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