【解説】仙台市長選は現職の郡和子氏(64)が大差で再選を決めた。各党が事実上相乗りで支援し、圧倒的な優位を保った。旧民進党出身の郡氏が1期目の4年間、各党と等距離を貫き、対立を封じ込めたことで盤石の態勢を手に入れた。選挙戦は盛り上がらず投票率は過去最低。新型コロナウイルスの影響もあったが「結果が見えている選挙」に有権者はしらけた。
郡氏の戦いぶりは違和感と既視感が交錯した。
前回2017年は衆院議員時代と同様、対決姿勢をむき出しに政権批判を展開したが、今回は自民の重鎮市議たちと親密な関係をアピールし、変質を印象付けた。自民の選挙を支える経済人が陣営に入り、街頭演説には業界関係者が集まった。郡氏のこれまでの選挙戦とは明らかに異なった。
既視感は奥山恵美子前市長の選対幹部、市職員OBが郡氏陣営を仕切ったことに象徴される。市職員出身の奥山氏とは前回選で対立関係になったが、郡氏は今回、奥山氏の再選時に似た布陣に支えられた。主要政党が相乗りし、OBを含む「オール市役所」が背後で支える態勢。歴代現職を当選に導いてきた「政権維持装置」が今回も作動した。
選挙戦は新型コロナで様相が一変した。有権者と距離を取り、握手でなく腕をぶつけ合い、個人演説会を自粛した。手探りの運動を強いられたが、低調だった要因はそれだけでない。
郡氏は公約に数値目標を盛り込まず「再選されたら決める」と濁した。現職は新人と違い、政策を具体的に示せる立場だが、建設地に議論がある音楽ホール構想も腹案を表にし、問うことをしなかった。批判や対立を避けるあまり、有権者の選択機会を軽んじたようにも見え、疑問が残った。
市議会は奥山市政時代までの「オール与党」が復活し、以前は一線を画した共産が加わる。この構図を利用して思い切った改革に踏み切り「負の決断」も押し通すことができるか、各党に気兼ねして身動きが取れなくなるかは、郡氏の手腕と力量次第だ。2期目は政治家の真価が問われる。
(報道部・長谷美龍蔵)
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