「大槌の教訓生かして」 町長、静岡の高校生に体験語る

震災当時の状況について平野町長(手前)の話を聞く高校生ら

 静岡県の高校生約30人が、東日本大震災の教訓を学ぶ研修ツアーで岩手県大槌町を訪れた。平野公三町長が講話を行い、「災害時、自分と家族の命を守るためにどう行動するか、常日頃から考え続けてほしい」と呼び掛けた。

 大槌町は震災の津波で中心部が壊滅し、人口の8%に当たる1286人が犠牲となった。町職員だった平野町長は「目の前で同僚が津波にのまれていった。生き残ったことが後ろめたかった」と告白。遺体でいっぱいになった体育館の情景など自らの体験談で津波被害のすさまじさを伝えた。

 静岡県に大きな被害が出る可能性がある南海トラフ巨大地震については「震災の経験を生かさなければならない。『未曽有』や『想定外』がもうあってはならない」と強調。「災害時に高校生は何ができるか」との質問には「災害に特定の型はない。状況に応じて自ら考え、できることをやってほしい」と答えた。

 ツアーは静岡県ボランティア協会が主催。6日に大槌町を訪ね、釜石市と陸前高田市も回った。富士宮市の高校1年佐野菜帆さん(16)は「被災地を訪れて遺族の悲しみの大きさを改めて知った。自分が住む場所の危険性を学び、正しく行動できるようにする」と話した。

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