復興支援の感謝、モニュメントに表現 被災地の中高生制作 国立競技場近くに設置

「東京2020 復興のモニュメント」の宮城県デザイン=13日午前、東京都新宿区(代表撮影)
「復興のモニュメント」の岩手県デザイン
「復興のモニュメント」の福島県デザイン

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は13日、「東京2020 復興のモニュメント」3基を東京・国立競技場近くに設置した。東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県の仮設住宅で使われたアルミを再利用し、中高校生が制作に参加した。大会期間中、選手や関係者らに復興支援への感謝や、応援の気持ちを伝え、被災地と世界をつなぐ。大会後は各県に贈られる予定。

 モニュメントは、岩手、宮城がダイヤモンドをイメージし、高さ2・1メートル、重さ約390キロ。福島が腕をクロスするようなデザインで、高さ2・3メートル、重さ約400キロ。

 大会理念の一つである「復興五輪」を表現する事業は2019年に始まり、組織委や東京都、3県と東京芸大、住宅設備大手LIXIL(リクシル)が参加。芸大の学生が考えたデザイン案の中から、被災地の中高校生らがワークショップで選び、世界や選手らに「感謝」「頑張っぺし!」などのメッセージを書いた。

 材料は、リクシルが仮設住宅の824戸分のサッシなどから回収した再生アルミを使用した。大学では赤沼潔教授(大崎市出身)が指導し、学生らがメッセージの鋳型を作り、一つ一つ鋳造。新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも制作を進めてきた。

 お披露目式典では、制作に加わった各県の高校生が「世界中の人々が、思い描いた夢をかなえられるように、という思いを込めた」などとコメントを寄せた。

 設置場所は東京・新宿の聖徳記念絵画館前。大会中、メイン会場の国立競技場とバス発着場とを結ぶ通路となり、一般客は立ち入れない。

 アスリートからサインを募り、鋳造してモニュメントに埋め込んだ後、12月に岩手県大槌町文化交流センター、宮城県総合運動公園(利府町)、福島県Jヴィレッジ(楢葉町・広野町)に設置される予定。

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