3世帯だけの小集落、1日限りのにぎわい 盆行事「綱木獅子踊り」奉納

獅子が集落を練り歩いた道中流し=15日午前9時30分ごろ、米沢市綱木

 山形県米沢市綱木地区に400年以上前から伝わるお盆の伝統芸能「綱木獅子踊り」が15日、地元の寺跡に奉納された。山形、福島県境そばの山あいにある3世帯4人の小集落に、地区ゆかりの人々や継承に携わる関係者ら約40人が1日限りで集った。

 獅子に扮(ふん)した踊り手3人が、円照寺跡で力強い舞を披露。住民や地区出身者らでつくる保存会の会員約20人と共に地区を練り歩く「道中流し」では、隊列が奏でる笛や太鼓の音が静かな集落に響いた。

 踊りは落人伝説が残る平家の再興を祈ったのが起源とされ、約430~450年続くとみられる。藩制時代に会津街道の宿場町として栄えた綱木地区には戦前まで50世帯以上が住み、踊りも以前はお盆の三日三晩をかけ、家々を巡っていた。

 中学生の頃まで綱木地区に暮らした保存会の田中隆司会長(60)=米沢市南原=は「無事に奉納できて良かった。若い後継者に加わってもらいながら、毎年続けたい」と話した。

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