水産加工、物流の担い手来たれ! フィッシャーマン・ジャパン育成対象拡大

担い手育成事業の今後の展開を話し合うFJメンバー=石巻市千石町の事務所

 宮城県石巻市の委託事業で新規漁業者を育成する一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン(FJ、石巻市)は、事業の対象業種を水産業全般に広げた。加工、物流といった水産業の柱となる分野でも人材確保や労働環境の改善を進め、持続可能な業界を目指す。

 FJは市の水産業担い手育成事業を受託し、新人漁師を募集して育てる「トリトンプロジェクト」を2015年に開始。これまでに38人の若手漁業者が生まれた。今回、水産加工業や運送業もプロジェクトの対象に加え、採用と入社後のフォローに当たる。7月下旬に加工と仲卸の計3社をFJの求人サイトに載せた。

 FJは全国の学生と水産業の課題解決を図る復興創生インターン事業や、水産加工業関連の成長戦略を考える「三陸水産イノベーションプロジェクト」を国と展開してきた。今後は働き方改革や福利厚生といった面で若手が集まりやすい環境づくりも支援する。

 求人を載せた石巻市の水産加工業「ミノリフーズ」の渋田大和代表取締役(37)は「インターン受け入れやFJの研修への参加を通し、社内風土の改善に力を入れている。若い人が働きやすい会社にしたい」と言う。

 現在はさらに数社が求人掲載を検討している。FJ事務局の中村志郎さん(53)は「人手不足は水産業全体の共通課題。従業員の5年後、10年後を考えた定着できる職場を企業と一緒につくっていく」と話す。

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