八木山動物公園、初の大規模改修へ 生息域に近い展示環境に

 仙台市が市八木山動物公園(太白区)の大規模改修に乗り出すことが18日、分かった。部分的な施設修繕は行ってきたが、大規模改修は1965年の開園以来初めて。人気エリアを残しつつ老朽化した施設、旧態依然の展示環境を一新し、動物公園の魅力を高める。原則として休園せず段階的に工事を進め、2037年度までの完了を目指す。

生息域に近い展示空間に

 市が策定した動物公園の施設長寿命化再整備計画によると、大規模改修エリアは図の通り。エリアIは、アフリカに生息する草食・肉食動物を集約展示する。現在は猛獣舎にいるライオンを移動し、新アフリカ園として展開。キリンやゾウがいる既存のアフリカ園と一体的に整備する。

 エリアIIは、園内の人気動物が並ぶ集客性の高い区域とする。南米の動物を集約、展示する「南米館」を配置。市が目指すジャイアントパンダ導入が実現した際は、レッサーパンダと比較展示できるようにする。

 日本固有種を中心に展示するのはエリアIII。天然記念物のニホンイヌワシなどを、ケージ内に入り間近で見られる。動物公園が約40年間、野生復帰に取り組んだシジュウカラガンの飛来地、伊豆沼(栗原、登米両市)などのコメを使った軽食を提供する案もある。

 動物の本来の生息域に近い展示空間をつくり、ダイナミックな姿を楽しんでもらう。屋内展示施設の充実を図り、冬季や雨天時の来園者減少を食い止める。最大11%の園内の急勾配は5%以下に緩和。トイレは洋式化し、利便性を高める。

 市は22年2月、基本設計に着手。22年中に解体工事を始める。再整備はエリアごとに時期をずらして工事を進める。総事業費は約96億円を見込んでいる。

 動物公園は開園から55年が経過し、施設・設備の老朽化が著しい。サルやチンパンジーがいる類人猿舎は開園以来、改修したことがなく、展示ガラスが白く曇り、おりの赤さびが目立つ。は虫類館も未改修のため漏水が問題化している。

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