<撮れたて とうほく食紀行>天日干しの梅 赤み増す/角田

 ビニールハウスに甘酸っぱい香りが広がる。陽光を浴びて日に日に赤みを増していく梅の実。宮城県角田市で梅干しの天日干し作業が最盛期を迎えている。

 市内19軒の農家が昔ながらの製法で励み、笠島地区の佐藤きい子さん(86)は誰もが認める名人だ。「皮もやわらかく、ちょうどいいあんべぇの梅干しになるんだぁ」。一つ一つ慣れた手つきでひっくり返し、笑顔を見せる。日本特産農産物協会が認定した地域特産物マイスターでもある。

 自家栽培の梅の実を使い、味付けは天然塩のみで着色料は使わない。8月いっぱい天日干しされた梅は、シソと一緒に本漬けされ一冬を越す。代々引き継がれた味を守り通して約40年。春になったら、ふわふわとやわらかく、昔ながらに酸っぱい名人の梅干しをご賞味あれ。
(写真映像部・小林一成)

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とうほく食紀行

 自然に恵まれた東北は食の宝庫。歴史に育まれた伝統食や、生産者が情熱を傾ける食材もある。カメラで斬新に切り取り、撮れたてをおいしくお届けする。

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