かやぶき屋根、22年ぶりにふき替え中

 宮城県加美町小野田地区にある国の重要文化財「松本家住宅」で、かやぶき屋根のふき替えが22年ぶりに行われている。9月にも改修を終え、一般公開を再開する予定だ。

 町主催の見学会が21日開かれた。約10人の参加者は工事用の足場に登り、刈りそろえられたかやぶき屋根を間近で観察。工事担当者から、かやを刈りそろえる専用工具や、かやを固定するため縫い付ける巨大な針などの説明を受け、風土に根差した伝統技術を実感した。

 夫婦で古民家めぐりが趣味という加美町の会社員今野到さん(57)は「侍屋敷を見るのは初めてで、ふき替えに立ち会えた。強風対策で屋根が低いのも納得できた」と楽しんでいた。

 松本家住宅は仙台藩伊達家の重臣だった奥山家の家老職、松本家が代々居住してきた侍屋敷。約300年前の江戸時代中期に建てられたと推測されている。

 前回1999年の屋根ふき替えから20年以上が経過し、経年劣化が目立っていた。4月から古いかやぶきを取り除き、ふき替えや耐震診断と補強に取り組んだ。ふき替えのかやは、岩手県金ケ崎町産などが使用されているという。

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