被災3県食材の和食好評 選手村食堂、パラでも提供へ

被災3県の食材が毎日提供されるカジュアルダイニング。大会期間中は各席がアクリル板で仕切られる
カジュアルダイニングで提供する(奥から時計回りに)お好み焼き(豚)、ブリのグリル、豚肉のグリル(Tokyo 2020提供)

 東京五輪期間中(7月23日~8月8日)、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県の県産食材を用いた和食を毎日提供した選手村のカジュアルダイニング(食堂)が海外選手らに好評だった。24日開幕のパラリンピックでも同様の対応を取る大会組織委員会は「選手には各地の食材を楽しみ、競技パフォーマンスも上げてもらえたらうれしい」と期待する。

 被災地の産品を用いる取り組みは、大会理念「復興五輪」の具現化の一環。東京電力福島第1原発事故の風評払拭(ふっしょく)に向け、福島県内の生産者も注目する。

 食材には3県産のコメのほか岩手産イカやトウモロコシ、宮城産シイタケやパプリカ、福島産モモやトマトなどを活用。青森産ニンニク、秋田産小玉スイカ、山形産メロンも振る舞う。全国の産品も地方別に2、3日ずつ順番で使われる。

 五輪期間中のメニューは天ぷらや鉄板焼き、おひたし、麺類など。選手らは食事を楽しむ動画を次々に発信した。選手の間では、おにぎりと果物盛り合わせの人気が高かったという。

 大会運営局飲食サービス部の山根勉部長は「競技を終えた選手に、おいしい日本食でリラックスしてもらおうと想定していた。試合を控えた数多くの選手にも来てもらい、盛況だった」と振り返る。

 東北の生産者には、「非常に高品質でよりすぐりの食材を選手村に提供してもらっている」と感謝する。

 パラ期間中は約250席のフロアで1日最大3000食を提供。五輪開催時と同様、収穫作業などの動画を流す。公表する産地は当初、市町村名までを予定したが、自治体側の希望で都道府県名を紹介する。組織委は大会後、食材産地をウェブサイトで公開する。

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