お天気本、異例の売れ行き 「おかえりモネ」も追い風 空の不思議に関心集まる

 天気、気象を扱った本の売れ行きが好調だ。発売以来、4カ月足らずで累計10万部を突破した書籍もある。頻発する豪雨災害などによる気象への関心の高まりが表れた格好。気象予報士が主人公で、宮城県を舞台にしたNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」の効果もあるようだ。

 最も売れているのが、雲の研究者で気象庁気象研究所研究官荒木健太郎さんの著書「空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑」(KADOKAWA)。4月末の発行後、重版は9刷を数え、部数は12万に上る。

 東日本に甚大な被害をもたらした2019年の台風19号など、ここ数年、大雨や台風による災害が相次ぎ、市民の関心が気象に集まっている。加えて、5月中旬の「おかえりモネ」の放送スタートといった環境がヒットに結び付いているという。

 同社の担当者は「実用書でこれだけの売れ行きは珍しい。新型コロナウイルス禍でも家で上空を観測できる手軽さがあり、販売増に貢献している」と話す。

 お天気キャスターで気象予報士の天達武史さんが監修した「知識ゼロからの天気予報学入門」(幻冬舎)は7月末に5刷が仕上がり、累計2万部に達した。

 書籍は2010年刊で、初版は1万部。天気コーナーの定番商品となり、ロングセラーにつながっている。春先から「モネ効果」で売れ行きが加速した。

 同じく気象予報士で蓬莱大介さんの書き下ろしエッセー「空がおしえてくれること」(同)も増刷が決まるなど、好評だという。

 筆者はテレビでおなじみの面々。担当者は「天気の本は各方面で話題を呼んでいる。写真やイラストを交え、有名人が分かりやすく解説した点が読者の心をつかんだ」と説明する。

好調な売れ行きを見せる天気、気象をテーマにした本
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