葬祭業者が空き家見守り 遺族からの相談増加受け

空き家の管理会社を設立した佐々木社長(右)=栗原市若柳

 宮城県栗原市の「わか柳葬祭」が今月、空き家管理などを請け負う合同会社「空き屋不動産」を設立した。定期的に空き家を見回り、資産価値低下、不法投棄、景観悪化などを防ぐためのサービスを提供する。

 サービスは、建物の外観、庭木、雑草の状況確認などをする「巡回プラン」と、室内の通風、水回りの通水などを巡回プランに加えた「安心プラン」の2種。依頼主には終了後に写真などで結果報告する。

 このほか遺産相続、遺品整理、除草、空き家の賃貸、売却などの相談にも応じる。事業エリアは栗原、登米、大崎など県北3市を中心に、仙台市や一関市などへの展開も見据える。

 佐々木英雄社長(61)は「葬祭業者が空き家管理をする例は珍しいと思う。長年の遺産相談での経験を生かしたい」と強調する。

 空き家管理の事業は、佐々木社長が葬祭業をしていて必要性を感じたという。1人暮らしの親族が亡くなった時の葬儀や忌日の法事で、「遺族から空き家の相談を受けることが増えてきた」と説明する。

 総務省の2018年調査によると県内の空き家は12万9700戸で、13年から3万2800戸増えた。15年には空き家対策の特別措置法が施行され、管理されていない空き家は固定資産税の優遇措置が受けられなくなった。

 1回当たりの料金は巡回プランが3000円、安心プランが7500円。両プランとも毎月実施、2カ月ごと、3カ月ごとの3コースがある。連絡先は空き屋不動産0228(24)9881。

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