北上川河口に「南浜マリーナ」 不法係留船の流出防ぐ

船を上げ下げするクレーンや水上桟橋が配置された南浜マリーナ

 宮城県石巻市が旧北上川河口部右岸に整備した「市南浜マリーナ」が8月30日、全面運用を始めた。東日本大震災の津波で不法係留船が市街地に流されたことを教訓に小型船舶を陸上に保管する施設。海や川を生かしたレジャーを提供する場としても活用する。公共施設としては県内初。

 プレジャーボート、ヨットといった130隻分の保管スペースを河川堤防の内陸側に備える。固定式クレーンで船を水面から陸に揚げ、台車で運ぶ。一時的な利用者向けに浮桟橋も配置し、30隻が停泊できる。指定管理者の野村モータース(石巻市)が運営する。

 河口周辺には船の保管施設がなかった。震災時は300隻以上の不法係留船があり、津波で市街地に流されて建物被害などが広がった。震災後に激減したが再び増加し、東北地方整備局北上川下流河川事務所の昨年の調査で約40隻が確認された。

 市は2015年度、整備事業に着手。今年5月から暫定的に水面係留を受け付けていた。現在は約10隻が登録している。修理を担う作業棟やクラブハウスも備える。

 開港式が30日に現地であり、関係者ら約20人が出席。斎藤正美市長は「不法係留の減少や環境美化につながる。海洋レジャーの基地としても全国に発信したい」と話した。

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