仙台の小中学校、休校相次ぐ 感染の不安から登校控えも

夏休みが明け、授業を再開した仙台市立の小学校(写真と本文は関係ありません)

 仙台市立の小中学校で児童生徒の新型コロナウイルス感染が相次いでいる。夏休みが明けてわずか1週間余りで、既に10校が感染者発生に伴う臨時休校を余儀なくされた。市教委は学びの機会確保を重視し、市内一斉の休校に否定的だが、10代以下にも感染が広がる状況に不安を抱き、登校を控えるケースが出ている。

 市によると、多くの学校が1学期の授業を再開した8月25日以降、小学校3校、中学校7校で在籍する児童生徒の陽性が判明した。市教委と保健所は濃厚接触者や検査対象者を特定し、校内消毒のため、1日間だけ臨時休校にした。

 市教委によると、感染事例の多くは家庭内感染が原因とみられる。健康教育課の担当者は「校内では全員がマスクを着用し、換気も徹底している。児童生徒間で感染が広がっている状況にはない」と強調する。

 感染者急増で宮城県が緊急事態宣言の対象地域に追加されたのを受け、市教委は30日、家庭内感染に注意を呼び掛ける文書を出した。保護者のワクチン接種、家庭内の換気やマスク着用を推奨し、児童生徒に発熱などの症状がある場合は休ませるように求めた。

 9月12日までの宣言期間中、市立学校は部活動を原則自粛。授業も音楽の合唱や家庭科の調理実習は見合わせる。各校は感染リスクの低減に取り組むが、感染への不安を理由に学校を休むケースが増えている。

 児童生徒1人に1台配備したタブレット端末を活用し、一部の学校は授業のライブ配信を始めた。家庭学習用のプリントも使い、欠席中の授業を補っている。

 郡和子市長は8月31日の定例記者会見で「(保護者が)心配に思い、休ませている子どもがいることは承知している。欠席扱いにせず対応したい」と語った。

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