新型コロナウイルスの感染急拡大で、宮城県が政府の緊急事態宣言の対象地域に追加された8月27日以降、オンライン授業と分散・時差登校を組み合わせた「ハイブリッド学習」に取り組む県立高がある。安全安心な学習環境、通常授業と遜色がない教育効果の両立に向け、試行錯誤しながら熟度を高めている。
「英文を聞いて、問題文の空欄を埋めてください」。泉高(仙台市泉区)の1年の授業で、渡辺伸明教諭(42)が呼び掛けた教室にはクラスの半数の20人しかいない。
同校は出席番号の奇数偶数で2グループに分け、毎日交互に登校させる分散登校を8月30日に始めた。登校しない生徒たちは自宅からビデオ会議システムで参加する。
渡辺教諭がリスニングの音源を再生すると、教壇の脇に三脚で固定されたタブレット端末の画面に向かって「オンラインの人は聞こえている?」と尋ねた。
「教室にいる人に聞いてみよう」。渡辺教諭は完成した和訳の答えを教室にいる生徒に当てた。次の問題ではオンライン参加の生徒を指名した。
この日は教室で授業を受けた伊藤紗羽さん(15)は「家では登校の準備をする必要がないので楽だけど、授業のモチベーションを保つのは難しいと感じる」と話した。
同校は始業時刻を午前9時15分と40分遅らせたが、1こま55分の授業を40分に短縮したため、終業時刻は午後3時10分と35分早まった。生徒に1週間を振り返るアンケートを行い、9月6日以降に生かす。
現行の授業形態は、緊急事態宣言期間中で最後の平日となる10日まで続ける予定。青山勝校長(59)は「学びを保障するため先生が力を合わせる姿は、生徒の刺激にもなる。課題はあるが、命の安全を最優先に取り組んでいきたい」と話す。
仙台圏では、仙台二華高(若林区)や仙台南高(太白区)など始業時刻を30分~1時間遅らせ、通勤通学ラッシュを避けた時差登校を導入した県立高も少なくない。
県教委は8月24日、実情に応じてオンライン学習に取り組むよう県立高に通知した。高校教育課の担当者は「もし一斉休校になっても支障が出ないよう、オンライン学習の本格的な実施に向けて準備を進めてもらいたい」と話す。
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