図書館や文化会館「リフノス」開館 利府町、年14万人超の来館見込む

 宮城県利府町は1日、図書館や文化会館からなる複合施設、町文化交流センター「リフノス」をオープンした。地域の文化発展を担う拠点で、施設名に鳥の巣のように多くの人が集まり育つ場所にするとの願いを込めた。町は年間14万7000人の来館を見込んでいる。

約9万冊の蔵書がある町図書館

 鉄骨鉄筋コンクリート一部3階建てで、延べ床面積5308平方メートル、敷地面積2万2403平方メートル。総事業費は約48億円。町図書館と町公民館が移転して入居するほか、新設の町文化会館が入る。カフェ・レストランも併設されている。

 図書館の蔵書数は9万冊と従来の施設の約2倍。文化会館はコンサートなどに使える431席の多目的ホールを備える。座席は収納できるため、展示会などにも利用できる。公民館には防音のスタジオや研修室など11室を設けた。

 現地であった記念式典には、熊谷大町長や元町民でフィギュアスケートの2006年トリノ冬季五輪女子金メダリストの荒川静香さんら約120人が出席。熊谷町長は「町の文化の発展を先導し、多くの人が集まり、にぎわいも心も豊かになる文化の拠点としていきたい」とあいさつした。

 荒川さんは「利府はスポーツのイメージが強かったが、今後は文化による人と人の交流も盛んになりそうだ」と語った。

 開館時間は図書館が午前9時~午後8時、公民館と文化会館は午後9時まで。第2、第4月曜は休館。駐車場380台分を備える。連絡先は図書館が022(353)5031、公民館と文化会館は(353)6114。

大ホールと郷土資料館の整備は未定

 利府町の複合施設「リフノス」が7月1日、開館した。一方で、続く第2期事業として計画していた大ホール(800席程度)と郷土資料館の整備時期は未定のまま。今後の事業の進展に町民の関心が集まっている。

 複合施設の検討は2012年度に始まった。当初は総事業費を約50億円と見込み、図書館や大ホールを一括整備する構想だった。

 しかし、国の補助金の減少、東京五輪などの影響による資材費高騰を受け、町は段階的に整備する方針に転換。事業費を第1期分が約40億円、第2期分は約17億円とし、21~25年度に大ホールと郷土資料館が入る建物を整備する計画にした。

 その後、第1期分の事業費が約48億円と膨らみ、町は財政負担の軽減などの観点から19年に第2期分の整備延期を決めた。

 町は今後の整備に関し、施設の利用状況を見て検討するとしている。町郷土史会の菅原伸一会長(84)は「歴史を知ることで町に愛着を持てる。郷土愛醸成のためにも早期整備を望む」と強調。町のコーラス団体代表の主婦大泉泰子さん(62)は「多様な文化を楽しめるようにするためにも大ホールが必要だ」と話す。

 熊谷大町長は「整備に多額の税金がかかる。町民の声と財政状況などを総合的に勘案し検討していく」と説明している。

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