訳ありリンゴをシードルに 弘前の醸造所、農家を支援

 弘前市の小規模醸造所「弘前シードル工房 kimori(キモリ)」は、降ひょうで傷つき、価値が下がったリンゴを使ったシードル造りを始めた。11月中旬にも県内のスーパーや酒販店で販売を始める。

 6月下旬に市内でひょうが降り、岩木山麓の高杉地区では生産量の約3割を占めるわせ品種「つがる」の1、2割に被害が出た。生産者を支援しようと、キモリの高橋哲史代表(48)が、つがる弘前農協高杉青年部に買い取りを打診した。

 10日、青年部事務所で集荷作業が行われた。被災した農家7軒が計2・4トンを持ち寄り、キモリが1箱(20キロ)2000円で買い取った。750ミリリットル入り瓶で2000本を醸造する。

 キモリが降ひょう被害を受けたリンゴでシードルを醸造するのは2014、15年に続き3度目。「つがる」を使用したシードルは、酸味が少なく、まろやかな味わいに仕上がるという。

 高橋代表は「毎年リンゴを作り、地域を支えている人たちがいることを感じながら飲んでもらえるとうれしい」と話した。

シードルの原料にするため集められたリンゴ。高橋代表(右)らが手に取って状態を確認した

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