細分化される飲食店、難しい判断 繰り返す時短営業と休業

 宮城県は13日、新型コロナウイルスの緊急事態宣言からまん延防止等重点措置に移行した。酒類提供の可否や営業時間といった制約は、仙台市とそれ以外の市町村、県独自の感染対策の認証店と非認証店とで細分化。「第5波」への警戒は解けず、経営者らは一層難しい判断を迫られる。

夜の営業が厳しいため、テークアウトの弁当を製造するリチャーズさん夫妻=13日午後5時ごろ、大崎市古川

 大崎市古川の飲食店街は13日夜、営業を再開する店がある一方、スナックなどが休業を続け、復活には程遠い状況だった。市と県は時短要請などに関するチラシを200店余りに配り、協力を呼び掛けた。

 営業を再開した焼き肉店「あかしろ」は認証店。終日可能になった酒類提供は、午後7時で終えることにした。店主の柴山和正さん(38)は「感染対策を徹底し、早い収束を期待したい」と話す。

 ジャマイカ出身のケビン・リチャーズさん(44)が営むカフェバー「カラバシュ」は、非認証店で酒類は午後7時まで。宣言期間中はノンアルコールのカクテルを提供した。「常連さんが来てくれたぐらいで経営的には厳しい。ジャマイカ料理を取り入れた弁当などで新しい時代に対応したい」と前を向く。

 夜の営業を再開した認証店のレストラン「雅朧(がろう)」は当面、予約客限定とする。店主の秀岳芳行さん(52)は「団体客が動かず、まだまだ厳しい」と明かす。

 仙台市内の認証店でも酒類提供の制限は緩和されたものの、当面の休業を選ぶ店は少なくない。

 「全く採算が取れない。致命的だ」と訴えるのは、青葉区本町で居酒屋3店舗を営む「おやじ」の石山靖社長(46)。6日に2店が認証を受けたが、今月末まで全店休業する。「酒類が午後7時まで、閉店が午後8時では『休業してくれ』と言われているようなもの。矛盾を感じる」と嘆く。

 今年に入り時短営業と休業の繰り返しが続く。「居酒屋はお客さんに楽しく過ごしてもらう場所。感染を広げては元も子もない。モチベーションの維持が大変だ。出口が見えるまで何とか乗り切るしかない」

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