古民家を若者の交流拠点に 地域おこし隊員、改修し運営

古民家をリノベーションした交流拠点「YOKOSAWA CAMPUS」

 岩手県紫波町の日詰商店街で、若者の学びや挑戦を地域でサポートする拠点づくりが進んでいる。交流の場として「YOKOSAWA CAMPUS(ヨコサワキャンパス)」を整備し、継続的に町に関わる交流人口の増加を目指す。
 拠点は木造2階建て。キッチンやテーブルを備え、イベント、ミーティングに活用できる。町地域おこし協力隊員で福島県石川町出身の南條亜依さん(25)が、築60年の古民家をリノベーションして運営している。
 紫波町は公民連携で設立された複合商業施設オガールプラザを中心に全国から注目を集め、学生も地域活動に携わってきた。卒業を機に住民との交流が途切れることが課題で、大学時代に町のインターンシップに参加した南條さんは「若者が気軽に集まれる場所が必要だと感じた」と話す。
 町職員らと議論を重ね、大学4年だった2019年6月、空き家活用事業を行うまちづくり会社を設立。商店街の古民家を借り、大家の名前からヨコサワキャンパスと名付け、若者が学び合う場として開放した。
 本格的に運営を始めてから1年、商店街では新たな動きが生まれている。7月には岩手県立大の学生5人を受け入れ、南條さんがイベント企画の助言や住民とのつなぎ役を担った。学生がさんさ踊りなどを企画した商店街の朝市は、普段の3倍の集客があったという。町出身の学生らが町の英語ガイドブックを作成する企画も進んでいる。
 拠点は今後も改修を進めてカフェ営業を目指す。南條さんは「紫波町は前向きに議論をする大人がおり、ここで働きたいと思える魅力的な地域。良さを広く伝え、若者があふれる場所にしたい」と意気込む。

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