山形県置賜地方で栽培が盛んなブドウ「デラウェア」が2年連続で不作となり、生産者を悩ませている。今季の出荷量は凍霜(とうそう)害などで例年より約2割少なく、長雨で直近20年で最低だった昨季と同水準にとどまる見込み。農協の担当者は「異常気象の影響を受ける年が増え、先行きが危ぶまれる」と嘆く。
デラウェアの出荷は7、8月の盛期を既に終え、10月中旬まで続く。生産量日本一とされる山形県高畠町や主産地・南陽市を管轄する山形おきたま農協によると、今季の出荷量は当初、例年並みの2216トンを計画していたが、1800トン前後となる見通しだ。
今季の不作は、ブドウの実がならない現象「花振(ぶ)るい」が原因だ。6月ごろ、管内の農家で相次いで確認された。4、5月に起きた凍霜害をはじめとする複数の天候要因で生じたと考えられている。
農協のぶどう振興部会の会長高橋豊治さん(72)=高畠町=は管内を回り、生育状況を確認。実が付かず、ほぼ収穫ゼロの農家もあったという。高橋さんは「かなり深刻な不作になると予想していたが、当初計画の約8割には達するようで少し安心した」と話す。
農協のデラウェア出荷量は安定して2000トン以上が続いていたが、昨季は7月の山形豪雨など夏場の長雨の影響を受け、実が裂果して腐る被害が拡大した。1994年以降で初めて2000トンを割り、1794トンに落ち込んだ。
半世紀にわたり栽培を手掛けた高橋さんも昨季は被害に苦しみ、収量は例年の約3分の1だった。今季は畑で燃料を燃やすなどの対策を取り、凍霜害の影響を抑え、例年並みの収量を確保した。
一方、この10年で生産者の高齢化と減少が進み、2011、12年度に3000トンを超えた出荷量は減少傾向に歯止めがかからない。高橋さんは「異常気象と不作が続けば、さらに担い手の確保が難しくなる」と不安を訴える。
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