サクランボ香るフルーツビール 天童の温泉旅館、オンラインで販売

 天童温泉(天童市)の旅館「湯坊いちらく」は、山形県産佐藤錦を使用したフルーツビール(発泡酒)「天使のさくらんぼ」を開発した。これまで自社製造のビールは宿泊客向けに館内で提供してきたが、新型コロナウイルスで観光需要が減る中、オンラインなどで一般向け販売を強化する。

山形県産佐藤錦を使ったフルーツビール「天使のさくらんぼ」

 鮮やかな赤色が特徴で、サクランボの甘酸っぱさを感じられるフルーティーな味わいという。果実の濃縮度を高めて麦芽比率をフルーツビールとしては高めの70%に保ち、麦本来の甘みやコクを残した。アルコール度数は5%。旅館直営の醸造所「天童ブルワリー」で製造する。

 旅館は政府の緊急事態宣言下だった昨年4月、2カ月間の休業を余儀なくされた。これを機に同月、自社製造のビールのオンライン販売に乗り出し、10年ぶりに瓶詰めでの販売を再開。新たな商品の開発も進め、今年7月に「天使のさくらんぼ」が誕生した。11月には醸造タンクの増設も予定する。

 商品開発では若者受けを意識した。旅館の営業再開後は団体旅行が減り、主要な客層が若い個人客に移ったのが理由。甘みや飲みやすさを重視したという。

 7月末に発売し、醸造していた300本が8月中に売り切れた。10月上旬に再び500本を販売する予定で、現在オンラインストアで予約を受け付けている。

 佐藤太一専務は「スパークリングワインのような飲みやすさが特徴。食前酒やデザートビールとしても楽しんでほしい」と話す。

 330ミリリットルで880円。連絡先は湯坊いちらく023(654)3311。

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