乳幼児の予防接種が「在庫不足でできない」と言われた。新型コロナウイルスワクチンの影響ですか-。仙台市青葉区の女性(37)から「読者とともに 特別報道室」に困惑の声が寄せられた。取材を進めると、むしろインフルエンザワクチンに影響があることが分かった。
女性は8月下旬、日本脳炎ワクチンを長女(4)に、おたふくかぜワクチンを長男(1)に接種させようと、かかりつけの医療機関に予約を申し込んだが、いずれも在庫不足を理由に断られた。「接種の遅れで大病になるとは思わないが、何となく不安になった」と女性は話す。
日本脳炎ワクチンは原則無料で接種できる法定接種で、おたふくかぜワクチンは1歳以上3歳未満が対象で原則自費の任意接種だ。両ワクチンを製造するメーカーに記者が在庫状況を問い合わせた。
阪大微生物病研究会(大阪府吹田市)によると、日本脳炎ワクチンは昨年夏、原液製造工程で不純物が発生したため同年暮れに製造を一時中止した。今年12月以降の供給再開を見込んでいるという。
武田薬品工業(大阪市)が製造するおたふくかぜワクチンも原液製造工程で3~4月、製造設備のフィルターに異常が見つかったため一部在庫を廃棄、出荷を一時見合わせた。10月末に供給を再開する見通しだ。
新型コロナのワクチン製造との関連も尋ねたが「製造工程の問題でコロナとは無関係」と口をそろえた。厚生労働省も「無関係」(健康課予防接種室)と回答した。
メーカーへの取材を通じて、各種ワクチンの製造資材を巡る問題が、秋以降に本格化するインフルエンザワクチンの供給に影響していることも分かった。
新型コロナのワクチン製造が急ピッチで進む中、世界的に各種ワクチンの製造資材不足が続くと指摘されている。いわば「資材の取り合い」がインフルエンザワクチンの製造を直撃。厚労省は10日、今季のワクチン供給が遅れるとの見通しを示した。
新型コロナワクチン製造は、日本脳炎やおたふくかぜのワクチン供給と直接的な関係は今回なかったが、コロナ禍による今後の影響は見通せない。各種のワクチン接種を希望する人たちの不安は続きそうだ。
(武田俊郎、佐藤素子)
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