サイクリングに着目した福島県塙町の観光振興策が、日々進化を続けている。町役場職員が自転車競技の審判員資格を取得し、ついにはロードレースのチームを結成するほどの凝りようだ。「役場が本気になれば町全体が動きだす」とばかりに民間との連携も強化し「自転車観光の町・塙」を全国に売り込む。
常勤職員120人の町にあって、日本自転車競技連盟の審判員は現在6人。日本サインリング協会からサイクリングリーダーの認定を受けた職員も7人いる。
町は2019年10月、棚倉、矢祭、鮫川の近隣3町村と東白川地方自転車活用推進協議会を設立。事務局を買って出た。
地域おこし協力隊員として町に招いたロードレースのプロ選手と検討を重ねながら設定したのが、「奥久慈街道ルート」(75・2キロ)など七つのサイクリングコース。ルートには清流久慈川や周辺の名勝地を組み込んだ。
全国には地図上で道路に線を引いただけの官製サイクリングコースも少なくないという。協力隊員の菅野正明さん(33)は「塙町は職員が自らペダルをこいでルートを走破し、見どころや危険箇所を丁寧に確認してきた」と強調する。
昨年8月には職員を中心に自転車好きの町民にも声を掛けて「奥久慈サイクリングクラブ」が発足した。各地で開催されるロードレースへの参加はもちろん、普段は町内に設けたサイクリングコースの草刈りなどに汗を流す。
自転車を活用した観光振興には、サイクリストや自動車のドライバーに加えて地元住民の理解と協力が欠かせない。クラブのメンバーは「町全体で訪れるサイクリストを歓迎する雰囲気を醸成したい」と意気込む。
こうした取り組みが実を結んで昨年、アウトドア用品大手モンベル(大阪市)との提携にこぎ着けた。「全国105万人の会員に届くPR誌で定期的に紹介される効果は絶大」(まち振興課)。旅客が自転車を列車に持ち込んで移動するサイクルトレインの運行もJR水郡線で始まった。
新型コロナウイルス禍で今年の奥久慈サイクリング大会は中止。それでも「新しい生活様式」を踏まえて自転車レジャーは今後も成長が見込まれる。
まち振興課長の吉成知温(ともお)さん(55)は「自転車は点在する地域の観光スポットを結ぶ道具。今後はサイクリングの途中に観光客が立ち寄ってくれる戦略が必要だ」と次の一手を練る。
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