天童の小学生が将棋駒作り 職人技継承へ一歩

将棋の駒の木地に漆で慎重に文字を書く児童たち

 将棋駒の生産量日本一を誇る山形県天童市の津山小(児童131人)で、4年生22人が駒を手作りする授業があった。「技術を実際に体験したい」という児童の声に応え、山形県将棋駒協同組合や天童商工会議所が木地の提供や講師の派遣で協力し、実現した。

 駒作り3日目となる22日は、全41枚のうち残る「歩」の駒19枚を制作。細い筆に黒の漆を付け、手本を見ながら慎重に文字を入れた。書き師の坂本ヨシ江さん(78)から「かすれないようにゆっくりと」などとアドバイスを受けながら、約1時間半で完成させた。

 山口琴音さん(10)は「失敗できないと緊張する中で、集中して文字を書く職人さんのすごさが分かった」と話した。

 児童は昨年、自分たちでテーマを決めて学ぶ「総合的学習の時間」に地元の将棋駒作りを選んだ。将棋の指し方から勉強を始め、歴史や職人が年々減っている現状について調べてきた。今後は駒作りの授業を基に、職人技の継承のために何ができるかを話し合う。

 坂本さんは「子どもたちが自発的に体験してくれたのがうれしい。興味を持ち続けてほしい」と話した。

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