除排雪の出動、AIが判断 青森市が今冬実証実験へ

大雪に見舞われた青森市。AIで除雪出動を判断する実証実験を行う=1月8日、JR青森駅前

 積雪による道路の渋滞を効率的に解消しようと、青森市は今冬、除雪管理に人工知能(AI)や情報通信技術(ICT)を活用する実証実験に乗りだす。職員の目視や経験頼みだった除排雪の出動をAIで判断し、業者への作業指示など工程管理のデジタル化も目指す。

 市中心部に近く、病院や学校、文化施設が集まる松原と堤町をモデル地区に選定。11月から来年3月にかけて市道などで実験する。

 専用の計測車両が降雪時に地区内を巡回し、3D画像を撮影。事前に作成した3Dマップと比較し、AIが道路脇の積雪量や道幅の変化を把握する。

 除雪車出動を指示するタイミングは通常、現場を巡視する職員の経験に委ねられている。職員が培ってきたノウハウをデータとして蓄積して3D空間上に基準を設け、AIによる判断の均一化を図る。

 病院や学校周辺には道路状況をモニタリングする定点カメラを設置。計測車両によるデータを補い、より正確な判断につなげる。スマートフォンのアプリを通じ、市民にも積雪や渋滞に関する情報提供を求める。

 電話、ファクスでの連絡が中心だった除雪業者への指示を見直すなど、情報収集から除雪完了までの工程を一元的に集約するプラットフォーム構築も進める予定だ。

 実証実験は国土交通省の本年度事業に採択された。国が900万円を全額補助し、雪に強いまちづくりを目指す産学官組織「あおもりスマートシティ協議会」が実験を担う。

 協議会代表の香取薫青森公立大学長は「デジタルを活用して効率化、均一化できれば、住民が除雪作業に対して抱いている不公平感も解消できるのではないか」と期待した。

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