前を向き語り継ぐ 台風19号豪雨2年 宮城・丸森で追悼式

追悼式で黙とうする遺族や関係者=12日午前10時ごろ、丸森町の丸森まちづくりセンター

 東日本各地に甚大な被害をもたらした2019年の台風19号豪雨は12日、発生から2年となった。11人(関連死1人含む)が死亡し、1人が行方不明となっている宮城県丸森町では、町主催の追悼式が丸森まちづくりセンターで営まれた。犠牲者、不明者の親族は癒えることのない心痛を胸に、鎮魂の祈りをささげた。

 開会時刻の午前10時に追悼のサイレンが町内全域に流され、遺族や町幹部ら約80人が祭壇に黙とうした。

 保科郷雄町長は式辞で追悼の意を述べ「あの日を忘れず、町が安全安心で穏やかな日常を取り戻せるよう全力で取り組むことをみ霊に誓う」と復興への決意を新たにした。

 土砂崩れで母親と姉、義弟の3人を失い、妹が行方不明の天野民子さん(70)が遺族代表の言葉を述べた。「犠牲者の無念を考えると胸が張り裂ける思い」と声を詰まらせながら、「災害を後世に語り継ぎ、前を向いて進むのが私たちの使命」と力を込めた。

 参列者たちは祭壇に次々と献花し、冥福を祈った。式後、天野さんは「みんな天国で仲良く過ごしているだろうな、私たちも頑張りますと考えながら献花した」と話した。

 町は10月12日を「鎮魂の日」と定めている。

追悼式で黙とうする遺族や関係者=12日午前10時ごろ、宮城県丸森町の丸森まちづくりセンター

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