「耳マーク」普及させよう マスクで聴覚障害者の意思疎通が困難に

 新型コロナウイルスの感染拡大でマスク着用が一般化する中、聴覚障害者の約7割が「口元が見えない」ことでコミュニケーションに困っていることが、全国の聴覚障害者へのアンケートで分かった。仙台市泉区の三好耳鼻咽喉科クリニックの三好彰院長が調査し、20日に始まる日本聴覚医学会の総会で論文を発表する。

「耳マーク」の付いたマスクを着け、普及を訴える三好院長

 論文によると、マスク着用による聴覚障害者の困り事は複数回答で、口元が見えない(66・7%)と相手の発音不明瞭(同)が最も多く、声掛けに気付かない(35・6%)、口元を見てもらえない(29・6%)などもあった。

 対処法は、筆談(63・0%)、マスクをずらしてもらう(26・7%)、手話・指文字(25・2%)の順だった。

 口元が見える透明マスクの普及への期待が半数以上あった。ただ、相手側に金銭的負担が掛かるのが難点。聴覚障害者への配慮を求める「耳マーク」の提示は約3割が「試してみたい」と答えた。

 調査は全日本難聴者・中途失聴者団体連合会などを通して実施し、135人から回答を得た。

 三好院長は「最も現実的なのが『耳マーク』の普及だと分かった。政治家が演説するときに着用して啓発するなどして、社会的な認知を高めてほしい」と話した。

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